ワンコと暮らすのんびり毎日

脚本家を休業し、のんびり楽しく過ごすニートのエッセイです♪

ロマンチックとハンカチーフはとまらない

これまでに、どれだけ車移動の旅行をしただろうか。現地で車レンタルを含めると、相当なものだ。私は免許を持っていないので、運転が出来ない。大学時代に親が免許費用に送ってくれたお金は、酒代に消えた。馬鹿なことをしたものだ。お陰でドライバーになることはないが、運転を交代できないことはいつも申し訳なく思っている。

同じように免許を持っていない女友達ふたりと、山形に旅行に行こうという話になったのは、大学院二年の時だった。映画学専攻だったため、山形ドキュメンタリー映画祭に行く予定が、るるぶを見ていると温泉にも行きたいね、と盛り上がり、何だか普通の女子三人旅になってしまったのだった。

しかし、大きな問題点がひとつ。誰も車を運転出来ない。秘湯ぽいところは、車じゃないと行けないところにある。運転するためだけに付いてきてくれる人材など、見つかるだろうか?果たして、簡単に見つかった。サークルの後輩の男の子に、「美女ふたりくるから、一緒に旅行に行かない?」と誘ったら、ふたつ返事で付いてきた。単純な奴だった。

綿密に旅行の計画をたて、当日はそれぞれ好きな曲をCDに落として持ち寄ろうという話になった。三日の旅行。走行距離も長い。たくさんCDがあった方が楽しめる。みんな何か持ってきてくれるだろうな。と、無精者の私は、何も準備しなかった。ところが、あきれたことに、みんな同じ考えだったのだ(雇われ運転手には期待していない)。類は友を呼ぶという言葉を、しみじみかみしめた。

ひとりの子が、ネタのつもりでと、CDに二曲だけ焼いてきていた。何故かC-C-Bの『Romanticは止まらない』と、太田裕美さんの『木綿のハンカチーフ』。道中、このCDをエンドレスに流し続けた三日間だった。あの頃は、何故あれほどお酒ばかり飲んだのだろう?確かに温泉は気持ちよかったし、山形牛も美味しかった。しかし、今でも懐かしの名曲みたいな番組でこの二曲が流れると、私は山形の温泉宿で、半裸で焼酎瓶を抱えて飲み狂う女友達ふたりの姿がありありと記憶によみがえるのである。

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